個人でネットショップの仕入れを行う方法について分かりやすく解説!
昨今では個人でネットショップを開業する人たちも増えており、興味を持っている方は多いのではないでしょうか。
初心者がネットショップで躓きやすい作業の1つとして「仕入れ」が挙げられます。
この記事では個人でネットショップの仕入れを行う方法や、ポイントについて詳しくまとめましたので、興味のある方は参考にしてみてください。
個人でできる主な仕入れ方法7つ
個人でネットショップを開業する際の仕入れ方法は主に7つほど挙げられます。
- オンライン上の仕入れサービスから個人で仕入れる
- 見本市に参加して仕入れる
- メーカーや工場と交渉し直接仕入れる
- 卸問屋や問屋街から仕入れる
- OEMを利用する
- ドロップシッピングで商品受注後に仕入れる
- 海外から商品を仕入れる
これらの方法について詳しく見ていきましょう。
1.オンライン上の仕入れサービスから個人で仕入れる
オンラインで仕入れが可能な卸・仕入れサイトを利用し、ネットショッピングのような感覚で商品を仕入れることができます。
卸・仕入れ専門のサイトは上記以外にもたくさんありますが、その多くは一般消費者の入会ができなかったり、会員でなければ卸価格が閲覧できなかったりするケースがほとんどです。
2.見本市に参加して仕入れる
各メーカーが集まる見本市などのサイトに足を運び、コネクションを得る方法です。
日本国内では「東京インターナショナル・ギフト・ショー」が有名ですが、個人で海外から輸入をしたい場合は海外の見本市に参加をする方法も有効的です。
中には招待状が必要なイベントもあるため、参加方法は事前に確認しておきましょう。
3.メーカーや工場と交渉し直接仕入れる
個人のネットショップを始めるにあたり、販売商品として気になっているものがあればメーカーや工場と直接連絡を取り合って商品を仕入れる方法もあります。
また、ハンドメイド作家で気になる方がいる場合はその方とコンタクトを取り、提携の交渉をしてみるのも良いでしょう。
連絡をする際は店舗名やコンセプト、取扱い予定のジャンル、店舗の規模、開店予定日など、今後の流れがイメージしやすいような詳細な情報を伝えるとスムーズです。
4.卸問屋や問屋街から仕入れる
卸を専門に取り扱う「問屋街」から商品を仕入れる方法です。
例えば東京都内だと「馬喰町・横山町問屋街」「蔵前・問屋街」「日暮里・繊維街」「御徒町・問屋街」といったように、問屋が並ぶ商店街が複数あります。
また問屋街のお店の中には、企業であることを証明するための書類が必要なケースなど、お店独自のルールを設けている場合もあるため、まずは名刺を用意して足を運び、話を聞いてみるのがおすすめです。
5.OEMを利用する
通常、自社で企画した商品を1から製造し販売するとなるとコストもかかりますし、販売するためのノウハウやブランド力も必要です。
そこでノウハウを持っているメーカーなどへ製造を依頼する、もしくは依頼先のブランド名や販売力を利用して販売してもらうことを依頼します。
そうすることによりコストを抑えながら効率よく販売ができるというのがOEMです。
6.ドロップシッピングで商品受注後に仕入れる
ドロップシッピングとは、簡単に言うと注文を受けた後に商品を仕入れる方法です。
「無在庫販売」という手段を利用することになるため、ネット販売においてネックとなりがちな在庫を抱えるリスクを極限まで抑えることができます。
ドロップシッピングでは注文を受けた後に在庫を抱える卸業者やメーカーから購入者へ直接商品を送ってもらうため、検品や発送の手間も不要です。
7.海外から商品を仕入れる
いわゆる「輸入」と呼ばれる方法です。
海外輸入といっても、海外へ足を運ばずにオンラインショップから安く商品を仕入れることができます。
もちろん機会があれば海外へ直接足を運び、品質を確認してから仕入れたり、現地のメーカーとコネクションを得たりするのも良いでしょう。
オンラインショップで仕入れる際は粗悪品が紛れていることがあるため、レビューや評価のチェックが必須です。
個人の仕入れで成功するためのポイント
個人での仕入れを成功させるためには、以下2つのポイントについて理解をしておくことが重要です。
- 十分な市場調査を行う
- 取扱い商品の差別化を図る
十分な市場調査を行う
ビジネスにおいては何事も「市場調査」が欠かせません。
競合他社がターゲットとしている層や、価格設定、売れ筋商品、ネットショップの構成など隅々までチェックしましょう。
調査の内容を参考に、差別化が図れそうな仕入れ商品やショップのコンセプトを考えていきます。
競合他社との差別化を図る
個人でビジネスを始める場合、成功者の真似をすることは常套手段ですが、同時に他社との「差別化」も非常に重要です。
競合他社製品との差別化が図れそうな部分はどこなのか、何に差をつけるべきなのかをしっかり戦略立てていきましょう。
個人仕入れの注意点
個人で仕入れる際、事前に知っておきたい最低限の注意点は以下の3つです。
- 利益を計算する際は諸費用も含めて算出する
- 商品、出品者のレビューを入念に確認する
- 輸入する場合は禁止商品・規制商品を把握しておく
- 中古品を取り扱う場合は古物商許可証を取得しなければならない
とくに初心者の方は見落としがちなので、これらの3点について詳しくお伝えします。
利益を計算する際は諸費用も含めて算出する
仕入れる際に発生する費用は商品価格だけではありません。
日本国内で仕入れる際は送料がかかる場合もありますし、海外から輸入する際は送料だけでなく、場合によって輸入代行費用や関税、手数料などが発生することもあります。
商品を仕入れるにあたっては「いくらの利益が見込めるのか」という利益計算が必須ですが、こうした諸費用も含めて利益が出せるかを算出しましょう。
商品、出品者のレビューを入念に確認する
日本国内で日本製品を仕入れる際はそれほど心配はいりませんが、海外輸入で商品を仕入れる際は粗悪品や模造品に当たってしまわないように注意が必要です。
とくに海外通販からの輸入ではモール型で各出品者から商品が販売されていることが多いため、購入者からの出品者評価や、商品レビューのチェックが重要となります。
輸入する場合は禁止商品・規制商品を把握しておく
こちらも海外から商品を輸入する際の注意点となりますが、輸入が禁止されている商品や規制されている商品は事前に理解しておきましょう。
詳しくは税関の「輸出入禁止・規制品目」をご確認ください。
中古品を取り扱う場合は古物商許可証を取得しなければならない
個人の仕入れは、新品商品に限りません。
中古商品を仕入れてメルカリやヤフオク!などのネットショップに販売をする方法もあります。
ただし中古商品(古物)の「売買」「交換」「委託による販売」「委託による交換」で事業を始める場合は「古物商許可証」の申請、取得が必要です。
中古商品の取り扱いをお考えの場合は古物商許可についても把握しておきましょう。
まとめ
今回は個人で商品を仕入れる方法における7つの手段について詳しくお伝えしました。
意外と様々な手段があることがお分かりいただけたかと思います。
どのようなネットショップを開きたいかによっても仕入れ先は変わってくると思いますので、まずは入念な市場調査からはじめ、ベストな仕入先を見つけましょう。
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