NEXTが教えるAmazonでアカウント停止にならない方法
Amazonアカウントは購入者としてだけでなく、出品者(=セラー)として商品を販売することもできます。
Amazonセラーは個人でも登録ができることから気軽に物販に挑戦する方も多いです。
しかし昨今、Amazonセラーの間で突然アカウントが停止されてしまったり、アカウントが閉鎖されてしまったりする例もあります。
この記事では創業から8年以上物販事業を続けているNEXTが、Amazonアカウントの停止について詳しく解説します。
Amazonアカウントが停止になる理由や対処法について気になる方は参考にしてみてください。
Amazonのアカウント停止問題とは
- 何度も商品の返品を繰り返している:購入者
- カスタマーレビューを操作している:購入者、セラー
- Amazonの規約違反が発覚した:購入者、セラー
- 法律違反が発覚した:購入者、セラー
- 顧客満足度が著しく低い:セラー
- キャンセル率が高い:セラー
- 出荷遅延率が高い:セラー
- 注文不良率が高い:セラー
- 住所変更依頼に応じてしまう:セラー
Amazonアカウントが停止してしまう主な理由や原因をまとめてみました。
もちろんこれらの理由以外でもAmazonアカウントが停止することはあるかと思いますが、この記事では上記の9つについて解説します。
なお、Amazonアカウントには「アカウントの停止」と「アカウントの閉鎖」の2パターンがあり、意味が全く異なることを覚えておきましょう。
アカウントの停止は一時的なもので復活の見込みがあるのに対し、アカウントの閉鎖はアカウント自体が削除されてしまう措置となっています。
Amazonアカウントが停止となった場合は速やかに対応し、アカウントの閉鎖を防ぎましょう。
1.何度も商品の返品を繰り返している:購入者
1つ目は購入者のAmazonアカウントが停止してしまうケースです。
Amazonでは商品の不良品が発覚した場合は返品・交換を依頼することができますので、もちろん正当な理由があって依頼しているのであれば全く問題はありません。
しかし明らかに悪質だと判断される場合や、その必要性がないのにも関わらず返品・交換を繰り返しているとAmazonアカウントが停止してしまうことがあるため注意しましょう。
2.カスタマーレビューを操作している:購入者、セラー
Amazonといえば「サクラ」と呼ばれる顧客を装ったユーザーからのやらせレビューが度々問題になっています。
中でも中国製の商品はレビュー操作が横行しており、中国製商品を購入した際「レビュー投稿でAmazonギフトをプレゼントします」といった旨の案内を同梱し、暗黙の了解のような形でやらせレビューを募っているケースも珍しくありません。
このようなことが発覚した場合、やらせレビューを募ったAmazonセラー、そして参加してしまった購入者ともにAmazonアカウントが停止されてしまいます。
金銭を渡してのレビュー依頼や、やらせレビューの書き込みはAmazonの規約違反に該当するため注意が必要です。
3.Amazonの規約違反が発覚した:購入者、セラー
「2」のレビュー操作の件以外にも、Amazonの規約違反が発覚した場合は購入者、セラーともにAmazonアカウント停止の恐れがあります。
よくあるのが前述したレビュー操作ですが、そのほか模造品や偽物商品の販売、複数アカウントの運用などでもAmazonアカウントが停止してしまうため注意しましょう。
4.法律違反が発覚した:購入者、セラー
当たり前とも言えますが、Amazonの利用を通して法律違反が発覚した場合は購入者、セラーともにAmazonアカウント停止、もしくは閉鎖の危険性があります。
- 知的財産権
- 特定商取引法
- 商標権
- 薬事法
- ポリシー違反
Amazonの利用においてはとくに上記のような法律の違反に注意しましょう。
セラーの場合、商品を製造しているメーカーからクレームなどの連絡が送られてくることがありますので、そのような場合は無視をしたりせず誠実に対応するようにしてください。
5.顧客満足度が著しく低い:セラー
Amazonマーケットプレイスのセラーは顧客満足度の指数が色で表され、それらを見ることができます。
また、セラーは顧客満足度を正常に保たなければなりません。
良い | 緑 |
注意が必要 | 黄色 |
悪い | 赤 |
顧客満足度の指数は上記3種類の「色」によって表されます。
上記の指数が変わったからといてすぐにAmazonアカウントが停止、閉鎖されるわけではないですが、顧客満足度が「黄色×2、赤×1」に変わるとAmazonアカウント停止の寸前となるため覚えておくと良いでしょう。
6.キャンセル率が高い:セラー
こちらもAmazonセラーが注意しなければならない内容です。
商品が何らかの理由によってキャンセルされると、キャンセルが行われる度に「キャンセル率」が上昇していきます。
キャンセル率が2.5%を超えるとキャンセル率が「黄色」で表されるようになるため注意が必要です。
たとえば、注文を承った後に在庫切れが発覚した場合や予約販売を承った後に遅延が発生したような場合にキャンセルが発生しやすくなります。
7.出荷遅延率が高い:セラー
Amazonでは購入者向けに発送予定日やお届け予定日が表示されていますが、出荷遅延が発生し出荷遅延率が4%を超えると「黄色」で表され危険な状態となります。
Amazonは購入者に対し素早く商品を届けることに注力しているため、出荷遅延が起こらないよう心がけましょう。
8.注文不良率が高い:セラー
注文した商品に不良が発覚し購入者が商品を返品すると「注文不良率」が上昇してしまいます。
購入者にAmazonマーケットプレイス保証を使われたり、注文不良率が1%を超えるとAmazonアカウント停止の恐れがあるため注意が必要です。
購入者の中にはAmazonマーケットプレイス保証を利用する前にセラーに問い合わせを行う方もいるので、Amazonマーケットプレイス保証を使われる前に速やかに対応してください。
9.住所変更依頼に応じてしまう:セラー
AmazonセラーでFBAを利用せず自己配送を行っている場合、購入者より「住所を間違えたため変更してほしい」と連絡が来ることがあります。
この場合は注文のキャンセルと再度の注文を促すのが正しい対応となるため、決して住所変更依頼には直接応じないように注意しましょう。
Amazonアカウントの停止を防ぐ方法
Amazonアカウントの停止や閉鎖を防ぐには、以下の2点が非常に重要となります。
- 購入者、セラーともにAmazonの利用規約を十分に理解しておく
- セラーは正しい商品を速やかに届けることを心掛け、購入者からの問い合わせには誠実に対応する
また、Amazonは数値や指数によって事前に自分のAmazonセラーアカウントがどのような状態か分かるようになっているため、基準を維持できるよう努めましょう。
注意!Amazonアカウント停止詐欺
Amazonを装った不審なメールが届くという事案は昔から何度も発生しています。
昨今では「あなたのアカウントは停止されました」「誰かがあなたのアカウントを使って注文しようとしました」といった一見ヒヤリとしてしまうような詐欺メールが流行しているため注意が必要です。
一番良いのはアンテナを常に張りこのような不審なメールに反応しないことですが、万が一アカウント停止詐欺のようなメールを開きURLをクリックしてしまった場合はログイン情報を入力せず、速やかにページを閉じてメールも削除するようにしましょう。
まとめ
今回はAmazonアカウントの停止について実際に物販事業を行っているNEXTが詳しく解説しました。
購入者の場合は正しいAmazonの使い方が分かりやすいですが、Amazonセラーは気をつけるべき項目がたくさんあります。
この機会にAmazonの利用規約をいま一度確認し、購入者やメーカーなどから連絡があった際は速やかに、誠実に対応するように心がけましょう。
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