フランチャイズは儲かる?利益を出すための5つのポイント
フランチャイズでは個人での独立や開業のハードルが比較的低いビジネスとされていますが、必ずしも儲かるのかというとそうではありません。
本部によるサポートがあるにせよ、自身でもリスクを理解したうえで利益を出すための努力はすべきであると言えます。
本稿ではフランチャイズが必ずしも儲かるとは言えない理由や、利益をだすためのポイントについて解説しますので、フランチャイズで儲けたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
フランチャイズが儲かる仕組み
フランチャイズでは、加盟店が毎月フランチャイズ本部へロイヤリティを支払い、本部はそのロイヤリティと引き換えにサポートや商標利用の権利、ノウハウ、集客力、ブランド力などを提供してくれます。
加盟店は最初からお店に必要な材料が揃った状態でスタートができるため、一から独立開業するよりも店舗運営がスムーズです。
また、フランチャイズ本部はフランチャイズ加盟店を増やすことで、ブランド力の維持やロイヤリティによる利益向上、事業拡大が叶えられるため、双方にとってもメリットがあります。
こうしたフランチャイズビジネス全体の仕組みが、「儲かる」というイメージに繋がっているのかもしれません。
フランチャイズが必ずしも儲かるとは言えない理由
メリットの多いフランチャイズですが、必ずしも儲かるわけではなく、開業半年や1年程度で店舗を畳んでしまう人たちが一定数いるのも事実です。
また、ロイヤリティが低ければ良い、高ければ良いということも一概には言えません。
フランチャイズで儲かるようにするためには、ロイヤリティの金額に関わらず、本部による手厚いサポートと、それらを積極的に活用する加盟店の意思が必要です。
そのどちらかが欠けてしまうと、フランチャイズで利益を得ることは難しくなってしまうでしょう。
アンケート結果から見るフランチャイズの現状
出典:マイナビ独立
上記はマイナビ独立がフランチャイズオーナーへアンケートを実施し、「累積黒字を実現した時期」について伺った内容の調査結果です。
アンケート対象は開業歴5年以上のフランチャイズオーナー40名となっていますが、そのうちの27.5%は「まだ実現していない」と回答しています。
そのほか気になる点としては、累積黒字を実現していないオーナーを除くと、実現した時期にばらつきがあるということです。
このアンケート結果のみを見るとすれば、やはりフランチャイズで儲かるかどうかの差は人によって違いがあるということが言えるのかもしれませんね。
フランチャイズの平均年収は?
フランチャイズと一口に言っても、コンビニや飲食店、ハウスクリーニングなど業種は実にさまざまです。
- コンビニ…300~700万円前後
- 飲食店…300~1000万円前後
- 塾経営…500万円前後
- ハウスクリーニング…900万円前後
- 買取サービス…1000万円~1500万円前後
あくまでも参考例であり、インターネット上の調査によるもののため年収の幅が広くなっていますが、調査の結果上記のような金額が平均年収と言えそうです。
飲食店についてはとくに幅が大きく、小規模経営では300万円前後の店舗もありますが、店舗の規模や数が増えると年収もそれだけ大きくなります。
また、業界動向サーチの発表によると2020年から2021年の買取サービスの業界規模は6,000億円を突破しており、平均年収が比較的高いですが、開業資金もほかの業種よりも高額な傾向にあります。
実際には開業資金や稼働時間も業種や店舗によって大きく異なるため、平均年収だけを見て判断をするのはあまりおすすめはできません。
フランチャイズで利益を出すための4つのポイント
フランチャイズが必ずしも儲かるわけではないとお伝えしましたが、一方でしっかりと利益を出しているオーナーもたくさんいます。
本稿ではフランチャイズで利益を出すためのポイントを4つの要素に分けてまとめました。
なかにはフランチャイズで成功している人の共通点とも言える内容もありますので、どうやって利益を出していけば良いのか全く想像がつかないとういうような方は参考にしてみてください。
積極的な姿勢で店舗運営に取り組む
フランチャイズは本部によるサポートを受けたり、頻繁に広告を打ち出してもらえたり、ノウハウやブランド力を活用した店舗運営ができるのが大きなメリットです。
しかし、フランチャイズ契約をして実際に働くのはオーナーやその従業員たちとなります。
顧客への接客対応や商品の作り方がリピーターや良い口コミを生み出すきっかけとなるため、自身も積極的に店舗運営と向き合う必要があるのです。
実際にフランチャイズで成功している人の多くは、「利益を上げるにはどうすべきか」「商品をより美味しく作るためにはどうすべきか」「お客さんに喜んでもらうためにはどうすべきか」などを日々考えて行動しています。
また、営業が苦手であっても顧客がつくまで地道に営業活動を続けるといった努力もしているオーナーもいます。
こうした積極的な姿勢はフランチャイズが儲かる秘訣のひとつと言えるでしょう。
数字の感覚を身につける
ビジネスを行ううえで会計や経理などの知識からなる数字の感覚はとても重要です。
フランチャイズでは自動会計システムなどを導入しているケースもあり、必ずしも会計や経理の経験は必要というわけではないですが、売上が伸びた原因や伸びない原因が分析できるようになれば、利益を伸ばす方法も考えやすくなります。
分析を行うには数字の感覚は必要不可欠とも言えますし、会計や経理の知識は本でも学ぶことができますので、フランチャイズでの開業を考えている方はぜひ知っておきたいポイントのひとつです。
人材教育を怠らない
フランチャイズでは従業員を雇う店舗とそうでない店舗がありますが、従業員を雇って店舗を運営する場合は、最初の研修や本部によるサポートに限らず、その後の教育もしっかりと行いましょう。
人材教育は商品やサービスの質に直結するだけでなく、オーナー自身の業務負担を軽減することにも繋がります。
オーナー自身が疲弊してしまうと事業の継続が難しくなるだけでなく、ビジネスチャンスも逃してしまいがちです。
また、業務負担の軽減は積極性や向上心を高めるきっかけにもなるため、手を抜かずに実践すべきことであると言えるでしょう。
はじめは大変かもしれませんが、人材教育をすれば適材適所で従業員の担当を決めることができ、業務効率も向上します。
フランチャイズ選びは冷静に判断をする
フランチャイズの募集内容を見てみると、「年収〇千万円達成者多数!」「未経験歓迎、業界経験不問」といった目を引くキャッチコピーを見かけることがありますよね。
仮にその文章が事実だったとしても、人によって向き不向きは必ず存在するため、自身がフランチャイズ契約をしたからといって成功できる保証はありません。
フランチャイズは少なからず開業資金やロイヤリティなどの費用が発生しますので、文言や開業資金、ロイヤリティの金額にとらわれず、気になる募集があれば説明会に参加をして、冷静に情報収集を行いましょう。
また、疑問点などについても契約前に必ず解消し、自身が納得した状態で契約できるようにするのが得策です。
フランチャイズが儲かる仕組みと成功ポイントのまとめ
本稿で何度かお伝えしたように、フランチャイズは契約したからといって必ず儲かるとは限りません。
また、フランチャイズで利益を上げるためには自身による積極的な活動も必要不可欠です。
ぜひ本稿でお伝えした内容も参考にしながら、フランチャイズ開業の準備を進めてみてはいかがでしょうか。
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